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2008年12月 9日 (火)

乱歩地獄 ~江戸川乱歩 オムニバス映画~

けっこう前に、美容室で雑誌を読んでいたら、『乱歩地獄』なる強烈なタイトルの映画紹介が載っていた。

ので、レンタルして観た eyeshine

『火星の運河』・『鏡地獄』・『芋虫』・『蟲』のオムニバス4作品 movie

全編通して、浅野忠信が出演。
『鏡地獄』で美貌の青年を演じるのが、成宮寛貴。
『芋虫』で屋根裏からの監視者を演じるのは、松田龍平。

感想としては、「シュールすぎるやろ」です

でも、このついていけないエキセントリックさは、乱歩だよね と思ったりもした。

あまりアート的な映像ではなくて、もっと背景をリアルにしてほしかった気がする。小道具ももっと古くさくして(でも清潔w)、照明もくらーくして、裸電球が光るような乱歩特有のエグ味が欲しかった。
なんか、成宮寛貴の髪型や、芋虫での建物や、なんやかやがスタイリッシュ shine すぎて落ち着けなかったよ。

成宮寛貴の演技は、とってもスバラしかったのに・・・。SMプレイまで頑張ってやったのに・・・。髪型が気に入らないと言っちゃあ可哀想ですかね coldsweats01

松田龍平・・・この方、『御法度』の時のインパクト punch は相当強かったんだけれど、もうあの頃の色気はなくなってしまっていて、悲しかった。白いし、ちょっと太っちゃったしで、ビミョ~なカンジ・・・。

そして浅野忠信。この人の他の映画って、ほとんど観たことないんだけれど、いつもこんなうわっすべりな口調なんだろうか???シュール感を出すために、今作はわざとこんな棒読みなのか???
存在にインパクトがあるから、演技が上手いのか下手なのかさえ、よくわからん人です。

 

そしてよくわからない人といえば、江戸川乱歩・・・この人、なんなんでしょうね catface
明智小五郎シリーズの大衆向けの推理小説家というイメージがあるものの、他の小説だと、そう一筋縄ではいかないカンジはある。話の展開も下手したらひどいときもあるのに、『なんだこりゃ』と思いつつ、最後まで読んでしまうのだ。

乱歩作品から感じるのは、エグ味と恐怖だ。
SMにしても、にしおかすみこ的な「あ゛ぁ゛ーーー sign03 」というものではない。
例えば『芋虫』では、手足のない夫を献身的(M)に介護しながらも、一方ではいたぶっていたりするわけだ(S)。この倒錯感が、あぁなんて乱歩的 shine というカンジだ。

他にも、おかしなものに変装したり、人さらいしたり、イスに人を隠したり、屋根裏から覗いたり、不具者を作ろうとしたり、行間から漂ってくる脳内エロスは官能小説よりも上 up なのではないかと思う。
 

じわじわとくる、不気味な恐怖感もある。
そこまでひどいこと考えるのかよ、乱歩さんよ~。現代っ子(?)のチョコボには、ビッグインパクト impact な発想も多い。
 

とはいえ、いい意味でも悪い意味でも、今こんなのが書ける人は、いないんだろうなと思うけど pen

 

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